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大河ドラマ

大河ドラマ「麒麟がくる」メインテーマ Warrior Past

大河ドラマ「麒麟がくる」メインテーマ オーケストラ編曲譜 楽譜配信

作曲・オーケストレーション:ジョン・グラム

大河ドラマ「麒麟がくる」メインテーマ Warrior Past
作曲・オーケストレーション:ジョン・グラム

2020年の大河ドラマは、明智光秀と戦国を彩る英傑たちの、熱き青春群像!
戦国時代の空気と人間模様を音楽で描くメインテーマを、一般的なオーケストラで演奏しやすいよう、作家ジョン・グラム氏自身が編曲した楽譜です(フルスコア、パート譜)。

作家ジョン・グラム氏からのメッセージ
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親愛なる指揮者と演奏者の皆さまへ

皆さまもご存知の通り、この曲は、コンサートでの演奏ではなく、大編成のオーケストラでテレビ用に収録する想定で作曲された曲です。皆さまのオーケストラの編成や規模は、放送用のオーケストラとは異なると思いますので、満足できる演奏を実現するために、強弱を調整したり、様々な実験的なアプローチをして頂けたらと思います。

演奏において最も重要な調整は、各楽器間のバランスを調整することです。演奏者の数、舞台の形、ホール環境による観客への聴こえ方等を考慮して、楽譜に書かれた強弱指示を調整する必要もあるかと思います。指揮者の方は、楽譜に書かれた指示に厳格に従う必要はありませんので、全体のオーケストラサウンドのバランスを取ることを意識して、強弱や他の要素を自由に変えて頂ければと思います。

小さめの弦編成のオーケストラの場合、金管や打楽器が弦を音圧で圧倒する可能性があります。その際は、金管奏者や打楽器奏者を減らしたり、強弱指示を弱めに変更するなど、様々な調整を行う必要があるかと思います。例えば、もしオーケストラのトロンボーンが4本以下、フレンチホルンが6本以下の場合は、トランペットを1、2本減らす、またはトランペットがフレンチホルンのパートを演奏することでサポートをする、という調整をしても良いと思います。オーケストラによっては、コーラングレやコントラバスーンが不在、またはフルート奏者が2名しかおらず、楽譜通りのフルート2本とピッコロ1本の演奏ができない場合もあるかと思います。そのような場合は、強弱指示を変えたり、いろいろ考えを巡らせてチャレンジして頂ければ、きっと解決できると思います。

【追加パートについて】
この楽譜には様々なところで‟OptionalOptional(オプション)”の楽器表記があり、コーラングレ、パーカッション4、琴、マンドリン等のパートがあります。理想としては、表記された楽器で演奏して頂ければと思いますが、一部の楽器しかない、または全くない、という場合でももちろん演奏は可能です。ただ、これらの楽器を演奏することにより、この曲に異なる色彩を加え、より趣深く、生き生きした演奏になると思われます。

もし、琴、リュート、チター、マンドリン、ツィンバロン、ハンマード・ダルシマーなどの弦楽器がない場合は、他の弦楽器でも代用が可能です。クラシカルギターは良い代用楽器の一つで、マリンバやヴィブラフォンを柔らかいマレットで弱めに演奏しても効果的だと思います。

【打楽器のパートについて】
各オーケストラ団体は異なる打楽器を持っているので、この楽譜では打楽器間のバランスを考慮して、また特定の打楽器がない場合を想定して、複数の打楽器の選択肢を提案させて頂いております。例えば、Percussion 2は、Large, dampened tom-tom、Small dampened gran cassa、Taikoというように複数の選択肢があります。

3つの打楽器の選択肢を提案させて頂いた理由は、各オーケストラが異なる楽器を持っていることを想定し、実験的に試して決めれて頂ければと考えているからです。この曲は、「ある特定の編成で演奏しなければいけない」ことはありません。指揮者や演奏家が選択する楽器の種類も、この曲を演奏する醍醐味の一つだと思います。

多くの太鼓のパートでdampening(毛布等で音を詰めること)やミュートを指示させて頂いております。目的は、ドラム楽器の不必要な金属鳴りや低音鳴りを抑えることで、それにより他の楽器が埋もれるのを防ぐためです。Dampeningはドラム楽器の音色を変えることを目的としてはおりませんが、結果として音色が変わってしまう可能性もあると考えております。Dampeningの方法は、リングミュート、フェルト素材の切れ端、普通のタオル、皮などをドラムヘッドに置くなどがあります。これらは打楽器で購入することもできますし、自家製の物でも問題ありません。

この曲の狙いの一つは、聴いて頂いた方が、
戦と対立が続き、多くの民衆が戦い住居を失った、戦国の時代に思い馳せて頂くことです。打楽器は、その民の感情や、多くの戦人が武器と馬と共に動き回り衝突する様子を彷彿させる楽器だと考えております。この楽譜のティンパニを含む5つの打楽器は、その印象を与えることができると考えておりますが、指揮者と演奏者は、各々の判断にて、オーケストラ内の他の楽器とのバランスを考慮しながら強弱表現を調整してください。この曲において、打楽器は必ずしも大きな音で演奏する必要ありません。全体のオーケストラのバランスを考慮しながら、様々な強弱表現を試して頂ければと思います。

理想としては、この楽譜に記載されていない打楽器を追加して、各々が異なる太鼓楽器を演奏すると、更に大きなスケール感が表現可能です。この曲は、1人のドラム打楽器奏者がフォルテッシモで演奏するよりも、数多くの打楽器奏者が弱く演奏した方がエキサイティングになります。打楽器奏者が増える際は、他楽器とのバランスを考慮して、強弱表現を抑える必要があります。

【金管楽器について】
この楽譜では、大きな金管編成を想定していますが、規模によっては音圧が大きすぎる、または楽譜通りの金管演奏者が不在の可能性もあると思われます。この曲は、少ない金管奏者で演奏することも可能であり、弦奏者の数が少ない場合は、バランスを取るために金管の演奏の強弱を抑えたりする必要があるかと思われます。楽譜内のキューノートは、必要に応じてフレンチホルンをサポートして頂くものです。

【最後に】
テレビドラマや映画の演奏収録の現場では、当日の演奏の様子や部屋の鳴りによって、収録中に大きな変更をすることも日常茶飯事です。各オーケストラで編成や演奏可能な打楽器は異なりますので、どうぞ皆さんも自由に編成や強弱指示を変えてみてください。特に指揮者は、全体のバランスとして良い演奏とサウンドとなるように、強弱指示を調整して頂ければと思います。この楽譜を作るにあたり、多くの考えを巡らせて今回の強弱指示等や編成となりましたが、楽譜は指揮者にとって”手錠”のような存在になってはいけません。皆さんが満足できる演奏となるよう、自由にご判断いただき、個人的なテイストを加えて頂ければと思います。

皆さまがこの曲を楽しんで演奏されることを祈っています。

John R. Graham
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